一口にカードローンとは言っても種類はさまざま。消費者金融、クレジットカード会社(信販会社)、そして銀行…。「銀行」については、メガバンク(大手銀行)ほか、地方銀行やネット銀行もそれぞれカードローンを取り扱っています。
今回のテーマである「ネット銀行カードローン」は基本的に「20歳以上&安定した収入を得ている方」ならば利用できます。来店不要で便利にお金を借りたい方は、このページを読んでみましょう!
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ネット銀行カードローンに申し込むべき人
地方に住んでいる方
ネット銀行はその名の通り、インターネットでの契約&利用が可能。全国から申し込みが可能なので、地方に住んでいらっしゃる方にとっても利用するメリットが大きいです。都市銀行カードローンが利用できない方、魅力的な地方銀行カードローンが無い方はぜひ、ネット銀行カードローンの申し込みを検討すべきです。
各銀行に口座を持っている方
ネット銀行カードローンの利用には銀行口座の開設が必要です。来店不要のネット手続きでOKですが、開設までに日数がかかるため、即日融資は難しいかもしれません。逆に、すでに銀行口座をお持ちであれば、契約〜利用までもスムーズ。即日融資の可能性も充分にありますよ。
主婦(主夫)の方
銀行カードローンなら主婦も利用OKです。ただし限度額が低く、主婦の方は、申し込み可能な限度額が50万円如何になっているケースもあります。しかし大手消費者金融のカードローンからの借り入れが難しいことを考えると、大きなメリットが感じられるはずです。
即日融資にこだわらない方
ネット銀行カードローンは、オンライン上で手続きをおこなうためスピーディ。しかし、事前に口座を開設していない場合には、即日融資が難しいかもしれません。
一部銀行は最短30分で審査回答&即日振り込みに対応していますが、実際はケースによって変わります。そのため比較的、即日融資にこだわらない方の利用が向いているかもしれません。
低い金利で借りたい方
ネット銀行カードローンは、大手銀行カードローンと同レベルの低金利を実現。消費者金融で借りるよりも金利負担を抑えることが期待できます。無利息期間が設けられているケースもあるため、それと併せることで、より金利負担の少ない借り方が目指せます。
高い限度額のカードローンが必要な方
ネット銀行カードローンなら、最大1,000万円の高い限度額を設定している場合も。なお借り入れ可能額は、審査の結果により決定されます。そのため、消費者金融カードローンよりも大きな金額を借り入れることも期待できるでしょう。
家族に内緒で借りたい方
すでに口座をお持ちの方なら、キャッシュカードからお金を引き出せるケースもあります。また、インターネットによる振り込み融資も、ほぼ全てのネット銀行で対応しています。家族バレを心配される方には安心な使い勝手が実現されていると言えるでしょう。
ネット銀行カードローンの申込方法
電話、FAX、郵送、インターネット、自動契約機、店舗窓口…。カードローンに数々の申し込み方法がありますが、ネット銀行カードローンの場合はかなり限定されます。ネット銀行カードローンは、無店舗か、もしくはかなり少数の店舗数。そのため、より効率的な手続きを指向しているようで「インターネット申し込みのみ」というケースがほとんどです。
具体的には、各銀行の公式ホームページより「申し込みフォーム」へアクセスすることでインターネット申し込みできますよ。なお、インターネット申し込みには「銀行口座がある場合」と「銀行口座がない場合」で異なります。
「銀行口座がある場合」は「申し込み、審査、審査結果の通知」という3ステップ程度で利用できるようになります。
「銀行口座がない場合」が上記の3ステップに加えて「本人確認資料の提出」や、借り入れ前のネットバンキングシステムの「初期設定」などが必要になります。
なお、契約後はローンカードや契約確認書類などの郵送物があります。(ローンカードに関して用意していないネット銀行もあります)
ネット銀行カードローンで借りるメリット
申し込める地域が限定されない
地方に住んでいらっしゃる場合、ATMを利用するためコンビニに行くにも車が必要なケースもあります。大手消費者金融カードローンの無人契約機やローン申し込み機が、近隣に設置されていない可能性もあるかと思います。しかしネット銀行カードローンは「無店舗」という大きな特徴がありますので、はじめから来店を前提としない「オンライン上の申し込み〜借り入れ」を想定しています。
申し込める地域が地方銀行カードローンのように限定されず、なおかつネット環境さえあれば、どんなに辺鄙な地域からでも利用可能。これは、ネット銀行カードローンにおける最大の特色であり、なおかつメリットの1つと言えるかと思います。
消費者金融カードローンとの違い
カードローンは、どこの金融機関・貸金業者がその商品を扱っているかによって、「法律による規制」が変わってきます。大きくは以下のように分けられます。
適用される法律 | 規制内容 | |
---|---|---|
銀行カードローン | 銀行法 | 利用者に不利な制限なし |
消費者金融・信販会社のカードローン(貸金業者) | 改正貸金業法(総量規制) | 利用者の「年収の1/3」を超える借り入れ残高では、新規の借り入れNG |
つまり、消費者金融・信販会社のカードローンは、改正貸金業法の中の「総量規制」という決まりによって、利用者の借入可能額があらかじめ決まっているということになります。
学生でも可能性がある
学生のみなさんはアルバイトやパートをされている場合もあるはず。しかし、月収・年収に直すと正規雇用の方よりも少額でしょう。授業やサークルなどが忙しい方では、微々たる収入しかないかもしれません。カードローン利用においては収入も審査対象なので、少々不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ネット銀行の中には学生の方でも、利用できるケースもあります。銀行カードローンは年収だけで貸し出し上限額が決まらないため、消費者金融よりも高額な融資も期待できるかもしれません。
パート/アルバイトOKが多い
パートやアルバイトなど非正規雇用で働く方は、2015年の段階で2,000万人近くにのぼっています。(厚生労働省の資料より)つまり、労働者の1/3以上は、非正規雇用の方々ということですね。
カードローンは、そこに潜在的な顧客を求めているため、多くの場合は利用対象者にカウントしています。もちろん、ネット銀行カードローンも例外ではありません。ネット銀行カードローンを利用すれば、パートやアルバイトの方でも、全国各地から来店不要でお金を借りることが可能です。
限度額500~1,000万円まで借りられる
ネット銀行カードローンは大手銀行カードローンに劣らぬ高額融資を実現。消費者金融カードローンのように、年収による融資上限の決定がありませんので、より高額な借り入れが出来るケースもあります。
ネット銀行カードローン | 限度額 |
---|---|
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 1,000万円 |
住信SBIネット銀行Mr.カードローン(プレミアムコース) | 1,000万円 |
楽天銀行スーパーローン | 800万円 |
ソニー銀行のカードローン | 800万円 |
セブン銀行カードローン | 万円、30万円、50万円から選択 |
大手銀行カードローン | 限度額 |
三菱UFJ銀行カードローン | 500万円 |
三井住友銀行カードローン | 800万円 |
イオン銀行カードローンBIG | 800万円 |
りそな銀行 りそなプレミアムカードローン | 800万円 |
みずほ銀行カードローン(コンフォートプラン) | 1,000万円 |
消費者金融カードローン | 限度額 |
ノーローン | 300万円 |
アコム | 800万円 |
アイフル | 500万円 |
プロミス | 500万円 |
SMBCモビット | 800万円 |
なお、セブン銀行カードローンについては少々特殊で、限度額を10万円、30万円、50万円の3つのコースから選択できるようになっています。日常用途に最適な金額設定がなされており、他のネット銀行とは異なるオリジナリティを持っていますね。
セブン銀行カードローンは、正確には「流通系銀行カードローン」に入ります。しかし、ネットのみの申し込みである点、店舗が10未満と大変少ない点を考慮し、今回は「ネット銀行カードローン」としてご紹介しています。
高額の借入では必ず収入証明書が必要になります
消費者金融カードローンは、一律50万円の借り入れで収入証明書の提出が必要になります。銀行カードローンも一定額以上の借入では必ず収入証明書の提出が求められます。
ATM手数料が低い
ネット銀行カードローンはATM/提携コンビニATMにおいて、手数料無料のケースが多いです。中には、24時間365日手数料無料というところもあります。下表でネット銀行カードローンの提携ATM手数料をまとめました。
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 毎月最初の入金・出金それぞれ1回は無料 |
住信SBIネット銀行Mr.カードローン | 借入れ、返済も手数料無料 |
楽天銀行スーパーローン | ローソン銀行ATM、E-net、セブン銀行ATM、イオン銀行ATM、三井住友銀行ATMで、借り入れ手数料無料 |
大手銀行よりも金利が低いケースも
ネット銀行カードローンは金利の低さも特徴的。特に金利下限が3%を切っている点は大きな注目ポイントで、場合によって大手銀行カードローンからの借り入れよりも低金利に抑えることが期待できます。
ネット銀行カードローン | 金利 |
---|---|
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 2.5%~18.0% |
住信SBIネット銀行Mr.カードローン(プレミアムコース) | 1.89% ~ 7.99% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9% ~ 14.5% |
ソニー銀行のカードローン | 2.5%~13.8% |
セブン銀行カードローン | 15.0% |
大手銀行カードローン | 金利 |
みずほ銀行カードローン(エグゼクティブプラン) | 3.0%〜7.0% |
りそな銀行 りそなプレミアムカードローン | 3.500% ~ 12.475% |
みずほ銀行カードローン(コンフォートプラン) | 3.5%~14.0% |
イオン銀行カードローンBIG | 3.8%~13.8% |
三菱UFJ銀行カードローン | 4.6%~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
家族に内緒で借りやすい
ネットキャッシングは、普通預金口座への振込融資が中心。現金で引き出す場合にも、提携ATMでキャッシュカードを利用すればOKです。コンビニやゆうちょなどのATMが使用できることができます。また、返済についても、ネット銀行の普通預金口座から自動引き落としできるケースが多いようです。
このように、実際の借り入れ時&返済時においては、大変家族バレしにくいというメリットがあります。
無利息期間が用意されていることも!
ネット銀行カードローンでは、初回利用の方などを対象とした「無利息期間」のサービスを設けているケースがあります。ほとんどの大手銀行カードローンでは無利息期間が設けられていないため、ネット銀行カードローンのメリットと言えるでしょう。
ネット銀行カードローンで借りるデメリット
職場バレの可能性あり
ネット銀行に限らず、大手、都市銀行、地方銀行など全ての銀行カードローンで言えることですが、「基本的に銀行カードローンでは電話での在籍確認が必要」となります。そのため、職場バレを極端に気にされる方、職場への電話連絡はどうしてもマズイという方にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。
なお、ジャパンネット銀行ネットキャッシングのように、主婦の方の申し込みについては「配偶者の職場に連絡する」という場合もあります。
家族バレに気を付けて
ネット銀行カードローンは、融資もオンラインで済むイメージがあると思いますが、ちゃんとローンカードも用意されています。問題は、その受け取り方法が「ほぼ自宅郵送のみ」という点です。ネット銀行カードローンについては、ローン契約機が少ないか、あるいは皆無なケースがほとんど。したがって、郵送物による家族バレを心配する方にとっても、大きな不安要素となってしまいそうです。
即日融資の可能性が低い
ネット銀行カードローンの中には最短即日融資OKというところも多いです。ただし「14時までの申し込み完了」など、条件がつくことが大半。即日融資とは言っても、常にスムーズな融資がおこなわれるわけではないようです。
銀行口座の申込が必要なところが多い
ネット銀行カードローンは、基本的に銀行口座を持っていることが前提になります。
ネット銀行カードローンに銀行口座を持っていない場合は、同時申し込みが必要になるケースが多く、その場合は即日融資が期待できません。ケースによっては口座開設まで1週間程度かかることもあるようなので、できれば事前に口座だけでも作っておいた方がスムーズです。
借入れ診断が利用できないことが多い
プロミス、アイフル、アコムなどの大手消費者金融カードローンでは「借入れ診断」が可能です。こちらは、「年齢」「年収」「雇用形態」「現在の借り入れ金額」など3〜4の質問に答えるだけで、借り入れできる可能性があるかを教えてくれるサービス。各社公式サイトに設けられた簡易審査なので、誰もが気軽に利用できます。個人を特定される情報(名前、住所、電話番号)は不要なので、その点も安心ですね。
しかし、銀行カードローンではこのような借入れ診断を設けているケースは少数。これはネット銀行カードローンについて同様です。契約可能かは本審査に申し込まなくてはいけないため、時間や手間がかかります。さらに、審査結果に関わらず、申し込み履歴が信用情報に残ってしまう点もデメリットと言えそうです。
ローン申込機なしが多い
ネット銀行カードローンは申し込み・借り入れ・返済について、ネット上の手続きを想定している場合が多く、ローン申し込み機なども用意されていません。ですから、スマホやパソコンをお持ちで無い方、さらにはネット環境が整っていない方の場合では、利用できない可能性もあります。
土日祝日審査NGのところも
ネット銀行カードローンは土日祝日審査NGのところも多いです。審査は平日におこなわれるため、土日祝日の申し込みでは、翌営業日以降に持ち越されてしまうというわけですね。
1度審査を通過して利用可能な状態になっていれば、時間を問わず即時振り込みが完了するケースもあり大変便利ですが、やはり審査のスピードに関しては「常に即日回答」と言うわけにはいきません。このような点はデメリットの1つに含むことができるでしょう。
まとめ|ネット銀行カードローンは利便性の高さが魅力
「ネット銀行カードローン」は抜群な高額限度額と低金利が大きな魅力です。ただし、無店舗なので来店や電話など「担当者へ相談やコミュニケーションをしながらの申し込み」は難しい点ですね。
しかし、時間や日時を選ばない「申し込み&振り込み体勢」の利便性は、カードローンの中でも随一とも言えるメリットです。結論から申しますと、ネット銀行カードローンについては、どれか1つ申し込んでおいても損はありません。通常の銀行&消費者金融カードローンでは対応できないシチュエーションで、役に立つ可能性が高いからです。