
自信を持って臨んだカードローン審査に落ちてしまうのはとてもショッキングですが、申込者本人であっても審査落ちの理由を教えてもらうことはできません。
一度決定した審査結果が覆ることはありませんし、審査基準のノウハウを明かすことに繋がるためどんなに懇願してもその理由を知ることは叶いません。
目次
カードローン審査に落ちた理由を知ることができないそのワケとは?
どのような事情があろうと審査落ちの理由を知ることはできません
カードローンを利用するための最大の難関と言えば審査ですよね? 何事もなくとんとん拍子にカードが発行されるならいいのですが、残念ながら審査落ちの憂き目に遭ってしまう方も相当数いらっしゃいます。
しかし、審査に落とされた理由を知りたくても、金融会社側では絶対に教えてくれません。自分では自信満々で申し込んだのに落とされてしまうということもよくあることですが、一体なぜ、審査に落ちたことを教えてくれないのでしょうか? まずはその理由から探っていきましょう。
カードローン審査落ちの理由が知らされないのには事情があります
審査に落ちた理由を教えてくれないというのには、当然ながら審査する側の事情もあるのです。その事情というのが、つまりは審査基準であり審査のノウハウということです。
審査に落ちてしまったことが不服で、その理由を知りたいと金融会社に問い合わせる方もいますが、審査落ちの理由を教えてしまうことは審査基準のノウハウを明かすのと同じことになるため、例え申込者本人であってもその理由は明かしてくれません。
細かい審査基準は各金融会社により異なる!
審査の基準というのは、基本的にはどの金融会社でも似通ってはいるものの、細かい部分では独自の審査基準を設けています。
例えば、A社のカードローンに申し込んで審査落ちした場合、同じ属性でB社に申し込んだら審査に通過した! という経験をされた方もいらっしゃるでしょう。そこからも、金融会社ごとに異なる審査基準が設けられていることを窺い知ることができます。
カードローン審査落ちしたのには必ず何らかの理由がある!
当たり前の話しですが、審査落ちするということは必ず何らかの理由があります。それはつまるところ、そのカードローンの審査基準を満たしていないためということになります。
しかし、よほど属性が悪い(ブラックなど)というわけでもない限り、審査に落ちた理由が本人にも分からないということも往々にしてあるものです。
カードローン審査落ちの理由は自分で探るしかありません!
A社の審査に落ちたのにB社の審査に受かった――そうなると、どうしてA社の審査に落ちたのか疑問が湧いてきますよね? A社の審査には落ちたとしても、B社でカードが発行されたということは、属性的には「カードが発行される状態=良好」と見ることもできます。
ここで審査合否のボーダーラインとなっているのが、A社とB社それぞれに設けられている””細かい審査基準””ということになります。その理由が分からない以上、審査落ちの原因は自分で探るしか方法がないということになるのです。
申し込み前に知っておきたい最低限のカードローン審査基準
ざっくりでもOK!審査基準について大まかに理解しておきましょう
今や、ちょっとネットで検索すれば「審査通過の秘訣」とか「審査通過のポイント」という言葉を目にしますが、どれだけそうした情報を頭に叩き込んでも、そもそも自身の属性が基準に達していなければ何の意味もありません。
まずは、大まかでもいいのでざっくりと審査基準を理解し、その上で、申し込みたいカードローンの申込資格をしっかりと確認した上で申し込むのが大切です。
申し込みで記入する内容はすべてが審査対象です!
ネットからの申し込みでも、申込用紙に記入する方法にしても、入力する項目は同じです。何の気なしに記入しているこれらの内容は、すべてが審査対象となっています。
- 配偶者の有無(既婚/独身)
- 子供の有無
- 住居形態
- 居住年数
- 住宅ローン有無
- 年収
- 勤務形態
- 従業員数
- 勤続年数
- 他社借入
ざっと挙げてみましたが、名前や住所、そして電話番号といった基本情報以外で、審査に大きく影響される項目はこれだけあります。
どれだけの返済能力があるのかをスコアリングされます
各金融会社では、申し込まれた内容を基にしてスコアリングを行います。要は、全ての項目に点数を付けて、その合計値で審査通過の可否を判断するのです。
1.配偶者の有無(既婚/未婚)
もっともスコアリングで有利なのが独身者です。未婚であれば自分の自由になるお金も多いため、既婚者よりも返済能力が高いと判断されます。
2.子供の有無
既婚者であっても、子供がいるかいないかによって点数が異なります。子供がいれば教育費などのお金もかかるため、返済能力にも影響があるという判断がされます。子供がいない方が審査上有利です。
3.住居形態
現在住んでいる家が持ち家なのか賃貸なのかによってスコアリングにも影響があります。これは単純に、「借金を踏み倒して逃げることがないかどうか」ということに加え、「生活の安定性」という部分にも直結します。賃貸の方が持ち家よりも不利になります。
4.居住年数
仮に賃貸でも、どれだけの居住年数なのかによって点数が左右されます。もちろん、居住年数が長ければ長いほど審査に与える影響も良くなります。
5.住宅ローン有無
持ち家であっても、住宅ローンの有無によってスコアリングが異なります。また、自己所有か家族所有かによっても点数が違います。自己所有で住宅ローンなしの方が審査上有利です。
6.年収
当たり前すぎることですが、カードローンの利用にはまず安定収入のあることが前提となります。年収基準はカードローンによって異なりますし、なかには明確な年収基準を記載していないカードローンもあります。いぜれにせよ、何を置いても収入がなければ申し込み資格を満たすことはできません。
7.勤務形態
勤務形態は審査にも大きく影響します。もっともスコアリングの高いのが公務員、次いで正社員、パート・アルバイト、自営業・個人事業主などとなります。公務員は、まず勤務先の倒産というのはあり得ませんし、本人も簡単には辞めないというのが、スコアリングの高い理由です。
8.従業員数
同じ正社員でも、大企業か中小企業かによってもスコアリングが異なります。その指針を図るため、申し込みの際には従業員数の項目があるわけですね。従業員数も多く、大規模な企業の方が安定性があるため、審査では有利です。
9.勤続年数
安定性という意味では、勤続年数も重要です。あまりにも勤続年数が短ければ審査上は不利になります。カードローンに申し込むなら1年以上の勤続年数が欲しいところですし、もちろん、長いに越したことはありません。
10.他社借入
他社からの借り入れがあるかないかも審査上重要な項目となります。もっとも重視されるのは他社借入額よりも、他社借入件数です。何件からも借りている状態では、審査上不利になります。もちろん、消費者金融などであれば他社借入額が総量規制を上回っていれば審査NGとなります。
カードローン審査に落ちた理由を探る方法!
カードローンの申込基準は満たしているか?をまず確認しよう!
よほどの低属性でなければ、簡単に審査落ちしてしまうことはありません。上述したような大まかな審査基準を十分に満たしていても、各金融会社ごとに設定されている””細かい審査基準””を満たしていないことが原因かもしれません。そこでまずチェックしておきたいのが申込資格です。
申込資格とは?
申込基準を満たしていないと、審査すらしてもらえないことになります。カードローンには必ず、申し込める年齢や属性などの基準が設定されています。
例えば、代表的な申込基準には以下のようなものがあります。
- 満○歳~○歳
- 安定した収入のある方
- 前年度年収が○○○万円以上の方
- 勤続○年以上の方
以上のような基準を設定していることがあります。また、これらに加えて、銀行系カードローンであれば『保証会社の保証を受けられる方』とか、『当行の口座をお持ちの方』といった基準が設けられています。
これらは申し込みに必要な最低限の基準となるため、これを満たしていないと審査に臨むことすらできません。
銀行カードローンなら保証会社の確認も!
銀行系カードローンの場合、審査を行うのは保証会社の仕事です。銀行系カードローンの保証会社は、その多くが消費者金融や信販会社が担っています。
仮に、C銀行カードローンの保証会社を、D信販が務めている場合、すでにD信販の審査に落とされていればC銀行カードローンの審査通過も難しくなりますし、その逆も同様です。もちろん、同じ保証会社を利用している銀行系カードローンへ申し込んでも同じ結果になります。
それでもカードローン審査落ちの理由が分からなければ開示請求してみる!
大まかな審査基準も申込基準も満たしているのに審査落ちの理由が分からないとなると、細かい審査基準が不明である以上、個人でそれを追求することは難しいでしょう。
それでもなお、審査落ちの理由を知りたいということであれば、残された道は開示請求という方法しかありません。開示請求すれば自身のクレヒスを確認できるため、モヤモヤしているなら開示請求してしまうのがもっとも近道です。
開示請求ってなに?
カードローンやクレジットカードの審査では、申し込み内容とともにクレジットヒストリー(クレヒス)を基に審査が行われます。
このクレヒスは、指定信用情報機関に照会することで調べることができるようになっていますが、基本的には個人で閲覧することはできません。
しかし、唯一これを閲覧できる方法があります。それが開示請求というものです。指定信用情報機関は、(株)シー・アイ・シー(CIC)、(株)日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センターの3つがあり、それぞれに開示請求することで、自身のクレヒスを確認することができます。
CICとJICCはには、ほとんどの貸金業者が加盟しており、大手であればほぼ全てが登録しています。銀行に関しては全国銀行個人信用情報センターだけの加盟となりますが、3者はそれぞれの情報を共有できるため、いずれかのクレヒスに問題があれば、審査にも悪影響があります。
クレヒスがなければ蓄積を!カードローン審査落ちの理由を問い質すのはNGです!
審査結果を覆すことはできません!自身の属性を見直して!
ここまで説明したきたように、審査に落とされた理由を知ることはできませんし、審査結果を覆すこともできません。自分で原因を究明し、属性を見直すしか方法はありません。
しつこく審査結果を問い質すと社内ブラックになることも!
審査に落ちてしまった場合、もはやどんなに騒いでも喚いても、それを覆すことはできないわけですから、「なぜ審査に落としたんだ!」と文句を言うだけ無駄です。金融会社によっては、社内ブラックとして登録され、二度とその会社のカードローンやクレジットカードなどを利用できなくなる恐れもありますので、注意しましょう。
クレヒスがないならまず蓄積することを考えて!
クレヒスがまったくない、いわゆる『ホワイト』と呼ばれる人も審査通過が難しいと言われています。
その場合はまず、クレヒスの蓄積をすることからスタートするのがおすすめです。半年や1年という一定期間クレヒスの蓄積に励むことで、審査に通りやすくなることもあります。
尚、ホワイトの人がクレヒスを蓄積する方法などについては、ブラックリストじゃないのにキャッシング審査に落ちた「スーパーホワイトって何?」も参照してみてください。